東京ヤクルトスワローズ
5.2(FRI)3(SAT)4(SUN)
阪神甲子園球場
今季初の9連戦。そのど真ん中で、ヤクルトを迎え撃つ。村上、デュプランティエ、伊原。自慢の先発陣は、甲子園で躍動する瞬間を今か今かと待っている。初戦のマウンドに向かうのは開幕投手・村上。3・4月は4勝1敗、防御率2.76とロケットスタートを切った。勝利数はリーグトップタイ。虎の看板投手として、ふさわしい5年目のスタートだ。「日本一(の応援)だと思いますし、阪神ファンが一番だと思うので、皆さんと勝ちたい」と常々語る男。チーム愛も年々深まる右腕は、大好きな甲子園で快投するつもりだ。
2戦目はデュプランティエ。新助っ投は3先発し、いまだ未勝利だが、防御率1.69と内容自体は悪くない。150キロ超の直球で押し込む投球は、迫力抜群。明るく社交的な性格で、日本人選手の輪にも積極的に飛び込む。すでに猛虎に溶け込んでいる右腕。「チームスポーツなので、勝敗は誰か1人の責任ではなく全員の責任だと思っている」が信条。みんなが来日初勝利を待っている。
3戦目はルーキー・伊原。開幕は中継ぎスタートもいまや立派なローテ投手になった。「とにかくチームが勝つために今何ができるか。自分のできることを一生懸命することが大切」。謙虚に足元を見つめる24歳。「結局、勝たないと意味がない。僕がゼロに抑えておけばいいだけの話。最悪、点を取られたとしても最小失点でいければいい」。マウンドでは遠慮なしに、勝ち星を積み重ねていく。
対するヤクルトは、主力野手の村上、長岡、塩見、丸山、松本らが戦線離脱。それでも、リードオフマン・西川、オスナ、サンタナの両助っ人、新加入・茂木ら打線は強力だ。最下位に沈むが、爆発力を秘めるチーム。侮れない相手だ。
今季の対戦は2勝2敗で五分。ただ、4月15日(松山)、17日(神宮)では連勝している。15日は森下、佐藤輝、大山のドラ1クリーンアップが打点を挙げ、17日は延長10回に近本が勝ち越し2ラン。甲子園に舞台を移しても、今季の打線の核を担うドライチたちの活躍は必須だ。「みんないい状態だと思うので、できるだけいっぱい勝ちたい」と佐藤輝。ゴールデンウィークの大型連戦、命運はドライチが握っている。
報知新聞社/直川 響